はじめに
「脱毛症になってウィッグを着け始めたけど、ウィッグを着けていることをどんなふうに思えばいいのか…。ウィッグだってバレてるかな?」ウィッグ生活に向き合い、悩めるあなたへ。
おしゃれとして?、隠すための必需品として?、人にはどう伝えるの?、誰にまで伝えるべきかな?と、ウィッグとの向き合い方に迷う全ての方に「こんな考えもあるんだ」と知ってもらいたいです。
カラコンみたいなノリでつければいいじゃん
私はウィッグをしている自分が好きになれないことがあり悩んでいたのですが、あるときふと、「ウィッグってカラコンと同じって思えばいいじゃん」と思いつきました。今までモヤモヤしていた悩みを「ウィッグがカラコンだったら」と置き換えて考えるとウィッグに対する気持ちが軽く明るくなり、とても楽になりました。
カラコンとは「カラーコンタクトレンズ」の略称で、瞳を大きく見せてくれたり、色や模様によって印象深く変化させてくれるものです。若い世代を中心にファッション・メイク感覚で親しまれています。
あなたのウィッグでのお悩みシチュエーション4つを「カラコンだったら」で解決します!
4つのお悩み別「カラコンだったら」相談集
相談①:なんかじっと見られてる、ウィッグとバレたかな?

自意識過剰かもしれないけど、視線を感じると、ウィッグってばれてる?と不安になってしまうの。街中を歩いていて風が吹いた後や、出会って間もない知り合いとかと近い距離で少しの間話さないといけない時、特に緊張する…!

人からどう映っているのか、特にウィッグだとばれているかは気になるよね…
でも、あなたはこの1週間ですれ違ったり会話した人、例えばコンビニの店員さん、会社の同僚、だれがカラコンしてたか覚えてる?

覚えてない・・・!というか気にしたことなかった!

そんなものなんだよね意外と(笑)
あなたが同じくカラコンを愛用していたらカラコンセンサーが働いて分かるかもしれないけど、少なくともカラコンを使わない私には全然分からない。
さすがに瞳の色を変えるものや、デザインがくっきりしたものは気づくかもしれないけど、裸眼になじむものでは気づいたことがないなあ。

自分は至近距離、着けた過程も知ってるから敏感になっているけど、思っている以上に周りは分からないし、そもそも気にしてなさそうだね!
【メモ】人からの目線について:そこまで細かいところ分かる人はいない、気にしてない✅
相談②:ウィッグのこと友達に伝えるべき?

ウィッグを着けていることを話せていない友達がいるの。
みんな平等に打ち明けないとなんか悪い気がして…。比べられないくらい大切で信頼しているから、言わないと、なんか自分自身の中で違和感があるし申し訳ない気持ちになるの。

大丈夫、言ってもいいし言わなくてもいい。伝える人に差ができてもそれはタイミングや話題が合っていたからで友情に差はない。
あなたがカラコンを着け始めたとして、それって隠すべきことでもわざわざ改まって言うことでもないと思わない?

たしかに。「カラコンしてること今まで隠しててごめん」って置き換えるとなんかくすっと笑えるね。そっか、こうやって捉えればいいんだね。すごく気持ちが軽くなったよ!
【メモ】:周りの人に伝えるかどうか:隠すべきでもわざわざ言うことでもない✅
相談③:ウィッグって私にとって何?

ウィッグをつけている自分が、病気であることを必死で隠しているみたいでモヤモヤしてしまうの。「ああウィッグをつけなくて済む人生だったらな」って。

隠すためだけのネガティブなものではないよ。
カラコンしてる人って視力が悪いわけでもないし、自分の裸眼を隠したいわけでもないよね。自分がよりなりたい姿のためにメイクアップのためにしてると思うの。

自分の弱みを隠すものじゃなくて、なりたい自分になるためのものか…
たしかにウィッグって高いし、使っている人あまり見かけない気がするし、オープンにしている人も少ないから、自分だけかなと思って重い気持ちになっていたけど、自分を高めてくれる存在なんだね。
うん、納得。ウィッグを着ける自分を受け入れられそう!
【メモ】心の持ちようについて:弱み隠しじゃない、もっと気楽に考えればいい✅
相談④:着ける時と着けないときがあったらダメかな?

ウィッグを毎日着けたり外したりするのは大変…着けてるだけでも窮屈に感じるときもあるし。でも着けてるときと着けてないときがあったら違和感感じられるよね?

「あなたが着けたいときに着ける」のが正解だよ。カラコンを一度つけたら、どこに行くにも誰に会うにもカラコン着け続けないといけない、なんて誰も思わないでしょ?

確かに!スーパーへのお買い物とか散歩とかにわざわざカラコン着けていかなくてもいいし、どちらの姿を見られても気にならないかも。それと一緒だと思えばいいのね!

ウィッグ以外でも脱毛部を見せずに過ごせる方法はあるから、自分が心地よい選択肢を心がけて無理に自分で被らないとって義務感を持たなくていいんだよ
▼ウィッグ以外での過ごし方例
- 帽子をかぶる
- 髪を結ぶ、ピンでとめる
- フードをかぶる
【メモ】着用の一貫性について:自分で義務感を作る必要はない✅
おわりに
元々着ける必要がなかった「ウィッグ」が自分の生活に急にやってきて、着けるようになると、物理的にも精神的にも色々な違和感を感じますよね。特に自分は着けていない時と着けた時の違いを一番見ていますから、「着けている」感覚がありその差の違和感も一番感じやすい存在でしょう。
でもカラコンのような存在だと思って、自分を魅力的にしてくれる、なりたい姿に近づけてくれるものだと思えばどうでしょう?するとその感情は違和感から魅力アップした変化への気づきに変わると思いませんか。
着けるのも自由、着けないのも自由。どちらの姿も考えも素敵です。そしてもしウィッグをつける選択をするのであれば、その選択に自信をもって。そしてもっと気楽に身近に愛用してあげてください。