鏡をみて泣いたことがあるあなたへ

昔の私に伝えたいこと

はじめに

脱毛の症状が進行しているとき、一番苦しいのは自分が変わっていく姿を見ることではないでしょうか。私は円形脱毛症になって始めの数年は、よく鏡を見て泣いていました。

鏡に映る自分を受け入れたくなくて、鏡に映る自分を変えることができなくて大粒の涙がこぼれてきました。

つたえたいこと:苦しい時は鏡から離れてみて

今でもふと鏡を見ると涙が出てきそうになりますし、鏡にうつる脱毛部は見たくありません。そんな私が昔の私に伝えたいことがあります。

鏡を見るのが苦しい時は、無理に見なくていい。
少しの間、鏡から距離をとって生活してみて。

鏡を見ると苦しくなってしまうなら、鏡を見る機会・回数を減らすことが一番です。鏡の中の自分はすぐには変えられません。

ここでは、私が鏡を見ると泣きそうになってしまう時期、私が今でも定期的に行っている「鏡を見る回数を減らす方法3選」をご紹介します。

鏡を見る回数を減らす方法3選

①ドライヤーは別室で

洗面所の鏡にて

髪を洗い洗面所にてドライヤーで乾かすとき、風が脱毛部にあたると周りの髪がかき分けられ白く毛穴のない脱毛部がくっきりと鏡に映ります。

普段乾いた頭皮・髪だと埋まっていた髪の隙間も水に濡れることでまとまり、脱毛部がより大きく目立ってしまうので見るのが辛いです。

解決方法:ドライヤーは鏡のない別室でかける

わざわざ大きな鏡のある洗面所で行う必要はありません。

私はタオルドライをした後、ドライヤーをもってリビングに行き、そこでゆっくりしながら髪を乾かします。家族に事情を説明したら何事もなくOKしてくれました。

ドライヤーとは別ですが、私はメイクをするときもウィッグを着け終わった後に洗面所に向かいます。メイクをするときに脱毛部が気になり始めると気分が落ち込んでしまったり、考え事をしてメイクの時間が長引いたり、楽しくないものになってしまうからです。

②浴室の電気は消したままで

浴室内の鏡にて

前述のシャンプー後のドライヤーと同様、シャンプーをしている最中も私は自分の姿を見たくないです。

明るい浴室で、自分一人、髪を濡らすとくっきり分かれる分け目や脱毛部をみてシャンプーをしていると、手に絡みつく髪の毛の量にも敏感になります。これ以上ひどくならないかな、と不安になってきます。

本来はリラックスする場のお風呂が、脱毛の現実を突きつけられる時間となってしまうのです。

解決方法:浴室内の電気は消したままでお風呂に入る

あなたがリラックスし、全身を洗うのにまぶしい照明は必要ありません。私は、シャワーに入るとき、湯船につかってゆっくりするとき、浴室の照明は付けずに脱衣所の光だけつけた状態で入ります。

私は寝る1時間くらい前にお風呂に入るので、リラックスしながら眠気を誘発するちょうどよい暗さです。

時間や心に余裕のあるときはキャンドルを浴室にもっていって、キャンドルの光に包まれながらゆっくりします。キャンドルの光だけでお風呂に入ると鏡をみないための方法というより、「セルフケアができている優雅な私」の気持ちになれるので、気分が高まる事間違いなしです。

③大きな鏡は布で隠して

クローゼット横の全身鏡にて

ふとした瞬間に通りがかる全身鏡に、ウィッグをかぶっていない自分が映ると、毛量の少なさや脱毛部が見えてしまうことに少しずつ精神が削られてきます。

特に頭皮に塗る外用薬を着けた直後の、脱毛部近くの毛がまとまって脱毛部がより大きく見える時、治療のために頑張ったはずなのに脱毛部がかえって強調されてとても複雑な気持ちになります。

正直なことをお伝えすると、一時期これが理由で、外用薬をつけるのに億劫になってしまっていたことがありました。先生、せっかく処方してくれていたのにごめんなさい…

解決方法:鏡に布をかぶせて物理的に隠す

私の家にある全身鏡はスタンドミラーの為、壁から離れており布がかぶせられます。お気に入りの風呂敷をかぶせていて、普段は首のあたりから上は見えないようになっています。

自分が見たいときはその風呂敷をとって全身を確認します。

このアイデアは友人の言葉からヒントを得ました。仕事にストイックな彼女はオンオフの切り替えに悩んでおり、「部屋にいる時に仕事ばかり考えてしまうのがとてもストレスで毎日仕事が終わったらパソコンは棚にしまってモニターは布で隠しているの」と言っていました。

必要だけど見たくないタイミングがあるものは物理的にカバーすればいいんだ!と良い気づきを得ました。

「姿見カバー」と検索すると種類豊富に売られていますので、鏡のサイズに合うものを見つけてみるとよりインテリアになじんで素敵ですね。

おわりに

いかがだったでしょうか。画期的なアイデアというより、ほんの小さな変化だけではありますが、どれも鏡を見ることが辛かった私には効果的でした。

本記事では私にとって鏡を見るのが辛かった場所(洗面所、浴室、クローゼット近くの鏡)を取り上げましたが、あなたにも無意識のうちに苦しい思いを感じているものはありませんか?

もしあれば、どんな時にネガティブな感情になるのか、その場所やものと距離を置くにはどんな工夫ができるか考えてみてください。

それらと距離を置くことを試行するなかで、私がお風呂でキャンドルを楽しむみたいな新しい素敵な習慣に出会えるかもしれません。

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